フルローン不動産投資は本当にアリ?詰む人・勝てる人の分かれ目を数字で判定


- フルローンって本当にアリ?それとも地雷?
- 「詰む人」と「勝てる人」って何が違うの?
- 金利が上がっても耐えられるラインを知りたい
- 頭金ゼロでも成立する条件ってある?
※この記事は「買う/見送る」の判断基準を作る内容。最後にチェックリストで即判定できます。
- STEP1:フルローンが危険と言われる理由(本当の地雷)
- STEP2:詰む人の典型パターン(やりがちな設計ミス)
- STEP3:勝てる人の条件(成立する組み合わせ)
- STEP4:分岐点の判定式(耐久テストのやり方)
- STEP5:買う前チェックリスト(即NG / 改善策)
- 実質キャッシュフローに余白がある(満額前提じゃない)
- 金利+0.5〜1.0%でも赤字が固定化しない
- 空室1か月/年を入れても耐える(または現金で吸収できる)
- 出口で負けにくい価格(高掴みじゃない)+需要が強い立地
逆にこの条件が欠けるなら、フルローンは“加速装置”じゃなく“赤字拡大装置”になりやすい。
STEP1:フルローンが危険と言われる理由(本当の地雷)
フルローンは、自己資金を温存しつつ投資を進められる一方で、ズレ(家賃↓/空室/金利↑/修繕↑)をすべて借入の重さで受け止めるので、余白がないと一気に苦しくなる。
フルローンが危険なのは「融資条件」と「物件の収益力」の相性が悪いとき。
- 金利:変動で上がる/借換えできない/期間が短い
- 家賃:下落/募集条件が弱い/周辺の供給増
- 経費:管理費・修繕・税金・原状回復が想定超え
このズレを「最初から入れて計算してるか?」で勝敗が分かれる。
STEP2:詰む人の典型パターン(やりがちな設計ミス)
よくあるのが、家賃満額・空室ゼロ・修繕少なめで「黒字っぽい」計算にして買うパターン。
- 空室が1回出るだけで、年単位で赤字になる
- 金利が上がると、赤字が固定化する
- 原状回復や設備交換で、手元資金が枯れる
“買った瞬間に勝ち”じゃなく、“買った後に耐え続けられるか”が勝負。
- 「節税になります」だけで押してくる
- 「年金代わりです」だけで出口の話が薄い
- 「空室はほぼ出ません」根拠が弱い
この手の営業は“数字の弱点”を言葉で隠すことが多い。
STEP3:勝てる人の条件(成立する組み合わせ)
フルローンでも成立するのは、出口で負けにくい価格(高掴みしない)+需要が強い+融資条件が耐えるの3点セット。
- 価格:相場より高いなら、その時点で難易度が上がる
- 需要:駅距離・雇用・大学/病院・賃貸市場の厚み
- 融資:期間・金利・返済方式で“ズレ”を吸収できる
フルローンは「ダメ物件を救う魔法」じゃない。良い案件にだけレバレッジを乗せるのが正解。
STEP4:分岐点の判定式(耐久テストのやり方)
最低限、これを引き算して毎月いくら残るかを出す。
- 家賃収入(満額)
- − 管理費/修繕積立/賃貸管理手数料
- − 固定資産税(按分)/保険(按分)
- − 空室・原状回復の積立(ざっくりでも入れる)
- − ローン返済(元利)
ここがギリギリ(または薄赤字)なら、フルローンはほぼ不向き。
下の3つを入れて、それでも耐えるかを見る。
- 家賃:−5〜10%
- 空室:年間1か月
- 金利:+0.5〜1.0%
耐えないなら「物件が悪い」か「借り方が悪い」かのどちらか。
フルローンで一番怖いのは、赤字より現金ショート。
- 空室・原状回復・小修繕を吸収できる現金を残す
- 「耐久テストで足りない分」を現金で埋められるかを見る
- 足りないなら、頭金を入れる/物件を変える/条件を変える
| チェック | 見方 | NGのサイン | 優先アクション |
|---|---|---|---|
| 実質手残り | 経費と返済を引いた後 | 薄い/ゼロ/赤字 | 物件or価格を見直す |
| 金利耐久 | +0.5〜1.0%で試算 | 赤字固定化 | 条件/期間/借換え前提 |
| 空室耐久 | 年1か月空室で試算 | 一撃で資金枯渇 | 現金クッション確保 |
この3つが通る案件だけ、フルローンを“選択肢”に入れる。
STEP5:買う前チェックリスト(即NG / 改善策)
- 耐久テスト(家賃−10%/空室1か月/金利+0.5%)で赤字が固定化
- 現金クッションが薄く、空室や修繕で資金ショートする
- 相場より高いのに、出口戦略が薄い(「年金代わり」だけ)
- 家賃の根拠が弱い(周辺賃料/募集条件/競合が見えてない)
この時点で“買う理由”より“買わない理由”が強いなら、見送った方が勝ち。
- 価格交渉 or 物件変更で「出口負け」を消す
- 期間・金利・返済方式を整えて“耐久力”を上げる
- 現金クッションを残す(空室・原状回復・修繕の吸収)
- 数字が弱いなら、フルローンではなく頭金投入も検討
フルローンは「最後に選ぶ手段」。先に案件を整えるのが順番。
- フルローン自体が悪いわけじゃない(余白ゼロ設計が危険)
- 詰む人は満額前提、勝てる人は悪い未来前提で組む
- 耐久テスト(家賃−10%/空室1か月/金利+0.5%)が分岐点
- 通らないなら「物件 or 借り方 or 現金」を変える
次は「不動産投資ローンが通る人・落ちる人(年収/勤続/自己資金)」に繋げると回遊が強くなる。
利回り・ローン・管理会社・失敗回避まで、必要な記事を最短で読めるように整理。
最初に読むべき記事を「迷わない順番」で置いています。
よくある質問(FAQ)
A. 近いですが同じではありません。フルローンは購入価格の大部分(または全額)を借入で賄う状態で、頭金ゼロでも登記・仲介・保険などの諸費用が別途必要なことが多いです。手元資金ゼロでの購入は危険度が上がります。
A. 余白がある案件なら終わりではありません。家賃−10%、空室1か月、金利+0.5〜1.0%の耐久テストで“赤字が固定化しないか”を確認し、耐えないなら見送るのが安全です。
A. 赤字そのものより「現金ショート」です。空室・原状回復・小修繕が重なると、黒字でも現金が足りずに詰みます。クッション資金を残せないなら、借り方や物件を見直しましょう。
A. 需要が強い立地で、価格が割安(出口で負けにくい)かつ、実質の手残りに余白がある物件です。表面利回りが高く見えても、経費や空室を入れると崩れる案件は避けましょう。
A. まずは「家賃−10%」「空室1か月/年」「金利+0.5%」の3点でOKです。これで耐えないなら、フルローンではなく頭金投入・条件変更・物件変更を検討するのが現実的です。






