第二種電気工事士を独学で一発合格する勉強法ロードマップ|参考書・過去問・勉強時間の全記録

「第二種電気工事士を取りたいけど、スクールに通うお金も時間もない…」
そんな状態から、独学+週末メインの勉強だけで一発合格できたときの、リアルな勉強ロードマップをまとめました。
この記事でわかること(第二種電気工事士の独学勉強法)
- 独学一発合格までの全体ロードマップ
- 実際に使ったおすすめテキスト・問題集
- CBT方式の筆記試験対策と過去問の回し方
- 公表問題13問を使った技能試験の勉強法
- 社会人が週末メインで合格した勉強時間の目安
これから受験する人が、「何から勉強すればいいか」「どのくらい時間が必要か」をイメージしやすいように、順番に解説していきます。
第二種電気工事士ってどんな資格?ざっくり整理
第二種電気工事士は、一般家庭や小規模な店舗などの電気工事ができる国家資格です。
コンセント・スイッチ・照明器具の取り付けや、エアコンの配線工事など、生活に直結する電気工事を扱います。
点検や修繕だけでなく、将来的にエアコン取付などの副業につなげられるのも大きなメリット。
「手に職になる国家資格が欲しい」「副業の選択肢を増やしたい」という人と相性が良い資格です。
第二種電気工事士を取るメリット(ざっくり)
- 電気工事の仕事・副業の幅が一気に広がる
- エアコン取付など単価の高い作業に関われる
- 電気の基礎知識が身につくので、他の資格にもつながる
独学一発合格の全体ロードマップ
まずは、独学で一発合格するための勉強ロードマップをざっくり整理します。
- 試験の全体像を把握する(筆記+技能の2段構成)
- 使うテキスト・問題集を1〜2冊に絞る
- 筆記試験:CBT方式を前提に「過去問中心」で勉強する
- 技能試験:公表問題13問をこなしつつ、動画で手順を身体に入れる
- 本番前に「時間内で通し練習」をしておく
大事なのは、教材を増やしすぎないことと、過去問&公表問題に時間を集中的に使うこと。
ここからは、具体的な勉強法をステップ別に見ていきます。
実際に使ったテキスト・問題集・動画
まずは、ぼくが実際に使った独学用のおすすめ教材から。
筆記試験で使ったメインテキスト
- 筆記対策:
・第二種電気工事士 筆記試験用テキスト(実際に使った本)
→ 図やイラストが多めで、「まずは基礎を通しで理解する」用の1冊として使いました。
技能試験で使った問題集
- 技能対策:
・第二種電気工事士 技能試験用の公表問題集
→ 公表問題13問の施工手順や配線図がまとまっていて、練習のベースになった1冊です。
技能試験は動画で手順を叩き込む
- 参考動画:
・HOZAN(ホーザン)の公式YouTubeチャンネルで技能試験の手順を学習
→ 複線図の書き方や実際の手の動きが分かるので、「本+動画」のセットで理解が一気に進みました。
独学用の教材は増やしすぎない
- 筆記テキスト…1冊
- 技能問題集…1冊
- YouTube動画…HOZANの公式を中心に
この「テキスト1冊+技能本1冊+動画」だけを何周も回すイメージでOKです。
筆記試験の勉強法(CBT方式メイン)
CBT方式とは?かんたんに説明
最近の第二種電気工事士の筆記試験は、CBT方式を選べるようになっています。CBT方式というのは、
- マークシートではなく、パソコン画面上で問題を解く方式
- 指定された期間内の好きな日程・時間帯を選んで受験できる
- 会場は全国のテストセンター(専用の会場)
出題範囲や合格基準(総得点の60%以上)は、従来の紙の筆記試験と同じ。
「紙で解くか、PCで解くか」の違いだと考えればOKです。
筆記試験は「過去問中心」の勉強法で受かりやすい
第二種電気工事士の筆記は、過去問とほぼ同じパターンの問題が何度も繰り返し出題される試験です。
そのため、勉強法はシンプルに、
- 過去問をまず1周して「出題パターン」を把握する
- 間違えた問題だけを何度も解き直す
- 解説を読みながら、公式や考え方を覚える
という流れでOK。満点を目指す必要はなく、合格点(60%)を確実に超える意識が大事です。
筆記試験の勉強時間の目安と進め方
僕の場合は、社会人+週末メインで、だいたいこれくらいの勉強時間でした。
- 期間:1.5〜2か月
- 平日:1日30〜60分(過去問1〜2年分)
- 土日:1日2〜3時間(まとめて過去問+復習)
筆記試験の勉強時間の目安
- 合計:だいたい40〜60時間くらい
- 過去問は最低3周以上まわす
- 本番形式で50問を時間内に解く練習を2〜3回
技能試験の勉強法|公表問題13問の攻略
技能試験は「公表問題13問」から1問出題される
技能試験は、電気技術者試験センターから事前に13問の「公表問題」が発表されていて、
本番ではその中から1問が出題されます。
ポイントは、
- 本番で完全な初見問題は出ない
- あらかじめ13パターンに絞られている
ということ。つまり、この13問をどこまで仕上げられるか=合否に直結します。
まずは13問をザッと1周 → 苦手問題を中心に周回
僕が実際にやった技能試験の勉強法はこんな流れです。
- 公表問題13問を、1問ずつテキストと動画を見ながら通しで1回ずつ施工
- 「時間がかかる」「手順がややこしい」問題に印を付ける
- 2周目・3周目は、その苦手問題を中心に繰り返し練習
完璧を目指すよりも、まずは全パターンを一度触っておくことを優先しました。
試験地でよく出る問題を調べて、重点的に対策した
ここは完全に個人の工夫ですが、僕の場合は、
- 自分が受ける試験地で、過去にどの公表問題が出題されているか
- SNSやブログの合格体験記で「今年この会場は○番が多かった」などの情報
を軽くリサーチして、出題頻度が高そうな問題を中心に練習しました。
ホーザンのYouTubeで施工手順を身体に覚えさせる
技能試験は、頭で理解するだけでは足りなくて、手の動きに落とし込む必要がある試験です。
そこで役立ったのが、HOZAN(ホーザン)のYouTube動画でした。
- 複線図の書き方
- VVFケーブルのむき方・ストリッパーの使い方
- 器具への結線のコツ
などを動画で何度も見て、自分の作業手順とほぼ同じになるまでマネするイメージで練習しました。
技能試験の独学ポイント
- 本番と同じ工具・材料で練習する
- 40分で1問仕上げる通し練習を何回かやっておく
- ミスしやすい箇所(接続・器具の結線など)をメモしておく
社会人・週末だけで合格を狙う勉強スケジュール例
「フルタイムで働きながらでもいけるの?」という不安があると思うので、
僕がイメージしていた3か月プランを書いておきます。
筆記+技能 合計3か月プラン(目安)
- 1か月目:筆記メイン(テキスト+過去問)
- 2か月目:筆記の仕上げ+技能の練習スタート
- 3か月目:技能に集中(公表問題13問の周回)
- 平日:1日30〜60分
- 土日:各2〜3時間
- → 合計:週6〜10時間くらい
「毎日ちょっとでも触る」ことを意識して、平日は過去問1年分だけ・複線図1問だけの日があってもOKにしていました。
独学一発合格のために意識したこと
- 教材を増やしすぎない(テキスト+問題集+動画くらいに絞る)
- 「全部覚える」より「合格点を確実に超える」発想でやる
- 技能は必ず時間を測って通し練習する
- 本番と同じ工具・配線材料で慣れておく
特に技能試験は、本番で緊張すると手が震えたり、時間を見失ったりします。
事前に何回か通し練習をしておくと、かなり安心して本番に挑めました。
まとめ|「過去問×公表問題×動画」だけでも独学一発合格は狙える
第二種電気工事士は、しっかり対策すれば独学+週末メインでも十分一発合格が狙える資格です。
- 筆記:CBT方式+過去問中心の勉強
- 技能:公表問題13問の反復練習+動画で手順をインプット
- 教材は「テキスト1冊+技能本1冊+YouTube」に絞る
この記事の勉強ロードマップを、自分の生活リズムに合わせて少しアレンジすれば、
これから受験する人の「独学の道筋」としてそのまま使えるはずです。
この資格を活かして、エアコン取付などの副業で月7〜12万円を狙うロードマップも別記事でまとめているので、
「資格を取ったあとどう稼ぐか」までイメージしたい人は、あわせてチェックしてみてください。






