ふるさと納税は本当にお得？初心者が知っておきたい仕組み・メリット・デメリットをガチ解説

「ふるさと納税って、みんなやってるけど実際どうなの？」
「仕組みがよく分からなくて手を出せてない…」

そんなふるさと納税初心者向けに、

この記事では、

• ふるさと納税の超ざっくりした仕組み
• 初心者が知っておきたいメリットとデメリット
• 実質2,000円で使うための注意点
• 2025年以降の制度改正（ポイント廃止）
• 初心者向けのかんたんな始め方ステップ

を、できるだけむずかしい言葉を使わずに解説していきます。

ふるさと納税って？まずは超ざっくり仕組みから

ふるさと納税は、

• 本来は今住んでいる自治体に払うはずの税金の一部を
• 自分が選んだ別の自治体に「寄付」という形で振り分けられる制度

です。

寄付をすると、

• 寄付した合計額 − 2,000円 が、翌年の所得税・住民税から控除（戻ってくる）
• さらに、その自治体からお礼の品（返礼品）がもらえる

というのが基本の仕組みです。
有名なフレーズどおり、「自己負担2,000円で返礼品がもらえる」のが魅力ですね。

ただし、この「自己負担2,000円」は、

• 年収や家族構成などから計算される「控除上限額」の範囲内だけ

という条件付きなので、そこは要注意ポイントです。

初心者向け：ふるさと納税のメリット

① 実質2,000円で返礼品がもらえる（上限額の範囲内なら）

いちばん分かりやすいメリットはここ。

• 寄付した合計額 − 2,000円 が、翌年の税金から差し引かれる
• 自己負担は合計で2,000円だけ
• それなのに、寄付額に応じた返礼品がもらえる

たとえば、

• 控除上限額が50,000円の人が、ちょうど50,000円分ふるさと納税した場合

翌年の税金から48,000円（＝50,000円 − 2,000円）が控除されるので、
手元に残る負担は2,000円というイメージです。

② 返礼品で生活費がちょっとラクになる

• お米・肉・魚・フルーツ・日用品など、生活に直結する返礼品が豊富
• うまく選べば、普段の食費や日用品をふるさと納税でカバーできる

「年末にまとめてお肉セット」「毎月届く定期便」などを選ぶと、
スーパーで買う量が減って、その分家計がちょっとラクになります。

③ 応援したい自治体を選べる

単なる節税テクニックではなく、

• 災害復興に力を入れている自治体
• 子育て支援や教育に寄付金を使っている自治体
• 自分の地元や、旅行で好きになった街

など、「応援したい自治体」を選んで寄付できるのもポイントです。

④ クレカ払いができてポイントも貯まる（ポータルのポイントは終了）

ほとんどのふるさと納税サイトはクレジットカード対応なので、

• 納税しながらカードのポイントやマイルが貯まる

というメリットもあります。
※ただし後で説明しますが、ふるさと納税サイト独自の「ポイント還元」は2025年10月から禁止になりました。

ふるさと納税のデメリット・注意点

① 上限額を超えると「ただの寄付」になってしまう

ふるさと納税には、

• 「控除上限額（寄付しても税金が戻ってくる上限）」

が決まっています。

この上限を超えて寄付すると、

• 超えた分はまるごと自己負担
• 返礼品はもらえるけど、税金は戻らない

という状態になるので、最初に「自分の上限額」を必ずシミュレーションしておくのが大事です。

② 手続きが「ちょっとだけ」ややこしい

ふるさと納税をしたあと、

• 確定申告をする
• または「ワンストップ特例制度」を使って申請書を自治体に送る

という手続きが必要です。

• 会社員で、寄付先が5自治体以内なら → ワンストップ特例が便利
• 6自治体以上に寄付する・副業で確定申告する → 確定申告でまとめて申請

どちらも慣れればそこまで難しくないですが、
「手続きし忘れると、税金が戻ってこない」のはデメリットと言えます。

③ お金の流れが「見えにくく」なる

ふるさと納税は、

• 今年：寄付＋返礼品が届く
• 翌年：住民税・所得税が安くなる

という時間差のある制度です。

その仕組みを理解していないと、

• 「結局いくら得してるのか分からない」
• 「翌年の住民税が安くなった理由がよく分からない」

となってしまいがちです。

2025年以降の制度改正（ポイント廃止）はチェックしておこう

2025年10月から、ふるさと納税のルールが変わりました。

これまでのように、

• 楽天ポイント・PayPayポイントなど「サイト独自ポイントを大量にもらう」

といった使い方は、今後はできなくなっています。

ただし、

• クレジットカード自体のポイントやマイル

は、カード会社側のポイントなので今まで通り付与されるケースが多いです。

初心者向け：失敗しないふるさと納税のやり方ステップ

ステップ① 自分の「控除上限額」をシミュレーション

まずは各ふるさと納税サイトにあるシミュレーションで、

• 年収
• 家族構成（独身・共働き・子どもの有無など）
• 住宅ローン控除など、他に受けている控除

を入力して、自分の控除上限額の目安を出しておきます。

ステップ② サイトを1〜2つに絞る

ふるさと納税サイトはたくさんありますが、初心者は

• 楽天ふるさと納税
• さとふる
• ふるさとチョイス
• au PAYふるさと納税 など

から1〜2サイトに絞って使うと迷いにくいです。

ステップ③ 「日用品・食材」を中心に選ぶ

最初のうちは、

• お米・肉・魚・冷凍惣菜
• ティッシュやトイレットペーパーなどの日用品

など、普段の生活で必ず使うものを中心に選ぶのがおすすめ。

「普段買うはずのお金が浮いた」と考えられるので、
ふるさと納税の恩恵を実感しやすいです。

ステップ④ ワンストップ特例 or 確定申告を忘れずに

最後に、

• 会社員で寄付先が5自治体以内 → ワンストップ特例の申請書を期限内に郵送
• それ以外 → 確定申告でふるさと納税分を申告

を忘れずにやればOKです。

まとめ：ふるさと納税は「仕組みを知って慎重に使えばまだまだお得」

ふるさと納税は、

• 上限額の範囲内で使えば、実質2,000円＋返礼品というかなりお得な制度
• ただし、上限を超えるとその分は普通の寄付になってしまう
• 2025年10月以降はサイトのポイント還元が廃止されている

という点さえ押さえておけば、初心者でも十分に活用できます。

「なんとなく難しそうだから…」とスルーしてしまうにはもったいない制度なので、
この記事をきっかけに、今年は少しだけ時間を取ってチャレンジしてみてもらえたら嬉しいです。

※本記事の内容は執筆時点の情報をもとにした一般的な解説です。最新の制度・控除額の詳細は、各ふるさと納税サイトや総務省の公式情報・ご利用中の自治体のお知らせ等で必ずご確認ください。

YAMADA

金融会社員｜コツコツ資産形成ブロガー

都内の金融会社で働く会社員です。 普段は投資信託やNISAなどの事務・バックオフィス業務に携わりつつ、自分でも新NISAやインデックス投資でコツコツ資産形成中。 このブログ「コツコツマネーLabo」では、 「最初の1万円の使い方」「投資初心者向けの基本用語」「副業や節税のリアル」など、自分が実際に学んでよかったお金の知識をわかりやすく発信しています。