不動産投資の節税はウソ?本当?サラリーマンが損しやすいポイントと“効く人/効かない人”の違い

「不動産投資って節税になるって聞くけど、結局ウソなの?本当なの?」
ここを“節税だけ”で判断すると、かなりの確率で事故る。
結論から言うと、節税は“できるケースもある”けど、サラリーマンは損しやすい落とし穴が多いです。
この記事では、減価償却・損益通算の仕組みを「誤解ポイント」から整理して、効く人/効かない人の差と、買う前に見るべきチェック項目までまとめます。

- 不動産投資の「節税できる」って、どこまで本当?
- 減価償却と損益通算って結局どう効くの?
- サラリーマンが損しやすいパターンは?
- 買う前に見れば回避できる“地雷条件”は?
※税制は個別事情で変わるので、最終判断は税理士等へ(この記事は一般的な考え方の整理です)。
- STEP1:「節税になる」の正体(減価償却・損益通算を3分で理解)
- STEP2:サラリーマンが損しやすい“節税トラップ”7つ
- STEP3:節税が“効きやすい人/物件”の条件(現実ライン)
- STEP4:買う前チェック:税より先に見るべき数字(キャッシュフロー)
- STEP5:迷ったらコレ:判断フローと、失敗回避の動き方
- 節税=お金が増えるではない(税が減るだけ)
- キャッシュが残らない物件は、節税してもジワジワ詰む
- サラリーマンは給与と損益通算できるか(=不動産所得が赤字か)で体感が変わる
- まずは実質利回り/CF/出口、節税は最後に添える
「節税できます!」の営業トークは、数字で分解すると一瞬で見抜けます。
STEP1:不動産投資の「節税になる」の正体
不動産投資の節税は、ざっくり言うと会計上の赤字を作りやすいところがポイントです。
代表は減価償却。実際に現金が出ていかないのに、経費として計上できるため、帳簿上は赤字(または利益が小さく)になりやすい。
- 家賃収入:月10万円
- ローン利息+経費:月6万円
- 減価償却(会計上の経費):月5万円
→ 現金は10−6=4万円プラスでも、会計上は10−6−5=−1万円(赤字)になり得ます。
この「会計上の赤字」を給与などと合算して税計算できるなら、所得税・住民税の負担が軽くなる、という理屈です。
STEP2:サラリーマンが損しやすい“節税トラップ”7つ
節税はあくまで支払う税が減るだけ。
家賃収入より支出が多ければ、税が少し戻ってもキャッシュは減り続けるので負けです。
会計上の赤字が、減価償却ではなく高すぎる管理費・広告費・サブリース手数料・割高な購入価格で作られてるなら最悪。
節税のために“本物の赤字”を買ってる状態になります。
「節税できる」の説明は、だいたい満室・家賃維持の前提。
空室が1〜2か月出るだけでCFが消え、節税より損が大きいことが普通にあります。
利息・税金・修繕は、毎月ジワジワ効きます。
節税説明が表面利回りだけの場合、ほぼ危険信号。
購入時は節税っぽく見えても、売る時に思ったより値が付かないと回収できません。
節税より大事なのは、最終的にいくらで売れるかです。
帳簿・領収書・減価償却の計算・申告が必要になります。
時間コスト/税理士費用も含めて、手残りが増えるかで判断。
所得、他の控除、家族構成、保険、ふるさと納税などで、節税の体感は変わります。
つまり、あなたの数字に落として検証しないと意味がない。
STEP3:節税が“効きやすい人/物件”の条件
- 給与所得が一定以上あり、税率が高め(=戻りが体感しやすい)
- 不動産の会計処理をちゃんと継続できる(丸投げでもOK)
- 節税より先に、CFと出口で勝てる物件を選べる
- 購入価格が相場から大きくズレていない(割高じゃない)
- 家賃の維持が見込める立地・需給(空室リスクが低い)
- 修繕・管理コストが現実的(将来の赤字が読める)
節税を主目的にすると“赤字物件”を掴みやすい。まずキャッシュが残るかでふるいにかけて、残った候補の中で節税効果を比較するのが安全です。
STEP4:買う前チェック|税より先に見るべき数字
- 実質利回り(管理費・修繕・税金・空室を入れた後の利回り)
- 月次キャッシュフロー(家賃 − 支出 − 将来費用の見積り)
- 空室リスク(賃貸需要、競合物件、家賃下落耐性)
- 出口(売却想定価格、売りやすさ、価格下落の幅)
営業トークでよくあるのは「節税で戻るから実質お得」という話。
でもそれって、毎月の手残りがマイナスでも“税が戻るからOK”と言ってるのと同じです。
手残りが残る前提が作れないなら、節税は助けになりません。
| 確認すること | 質問例 | 意図 | 危険サイン |
|---|---|---|---|
| 実質利回り | 管理費・修繕・税金・空室込みの利回りは? | “盛ってない数字”を出させる | 表面だけ |
| 月次CF | 家賃下落/空室1か月でもCFは残る? | 耐久力チェック | 即マイナス |
| 出口 | 売却想定価格の根拠(近隣成約)を見せて | 回収の現実を見る | 根拠なし |
数字を出せない/曖昧にする営業は、ほぼ“都合の悪い部分”があります。
STEP5:迷ったらコレ|判断フロー(超シンプル)
- ① 実質利回りが現実的か(表面だけで判断しない)
- ② 月次CFが“普通の想定”で残るか(家賃−5〜10%でも耐えるか)
- ③ 出口の根拠があるか(近隣成約、需給、築年の評価)
- ④ その上で節税(効くなら嬉しい、程度)
節税が主目的になった瞬間、判断軸がブレます。順番がいちばん大事。
- 節税の正体は、主に減価償却+損益通算
- 節税=儲かるではない(キャッシュが残らないと詰む)
- サラリーマンはトラップが多いので、数字で分解して見る
- 見る順番は実質利回り→CF→出口→最後に節税
「節税できるからOK」じゃなく、「勝てる物件だから、節税もついてきた」が正解です。
利回り・ローン・管理会社・失敗回避など、判断に必要な記事をまとめています。
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よくある質問(FAQ)
A. ウソではありません。減価償却などで会計上の利益が圧縮されると、税負担が軽くなるケースがあります。ただし「節税=儲かる」ではなく、キャッシュフローが残らない案件だと損の方が大きくなります。
A. 「節税できる」の言葉に引っ張られて、割高物件・手数料過多・空室リスク高の案件を掴みやすいからです。まずは実質利回りと月次キャッシュフロー、出口(売却)を数字で確認するのが重要です。
A. 一概に有利とは限りません。減価償却で税が軽くなっても、家賃下落や修繕、金利上昇でキャッシュが減れば本末転倒です。節税は「勝てる物件に乗ると嬉しい」程度で考えるのが安全です。
A. 管理費・修繕・税金・空室を織り込んだ実質利回り、家賃が下がっても残る月次キャッシュフロー、売却想定価格の根拠(近隣成約)を確認してください。ここが出ないなら要注意です。
A. はい。節税効果は所得や控除、家族構成などで変わります。購入検討の段階で「あなたの数字」でシミュレーションしてもらうと、判断ミスを大きく減らせます。






