投資初心者が株を始める前に覚えておきたい基本用語15選|空売り・信用取引・NISAまでやさしく解説

chatbakenshi0224

「投資に興味はあるけど、株の用語がむずかしすぎて全然頭に入ってこない…
そんな人向けに、この記事では投資初心者がまず覚えておきたい株の基本用語をまとめました。

空売り・信用取引・インデックス・NISA など、最初につまづきやすいワードだけを15個に絞って、できるだけイメージしやすく解説していきます。

※この記事は特定の商品をおすすめするものではなく、「言葉の意味を知るための解説記事」です。投資をするかどうか、どの商品を選ぶかは必ず自分で判断してくださいね。


1. 株を始める前に覚えておきたい「お金のルール」

① 余剰資金(よじょしょきん)

生活に絶対必要なお金以外の「なくなっても生活が壊れないお金」のこと。
家賃・食費・光熱費・税金などを払ったあとに残るお金のうち、当面使う予定のない部分だけを投資に回すイメージです。

② リスク・リターン

リスク=値動きのブレ(上がったり下がったりする幅)リターン=もうけや損失の大きさのこと。
「リスクが高い=危ない」と思いがちですが、本来は値動きの幅が大きいという意味です。
リスクが高いほど、上がるときも下がるときも大きく動くと思っておきましょう。


2. 売買スタイルの基本用語

③ 現物取引(げんぶつとりひき)

いちばんシンプルな株の買い方
手元のお金で株を買って、その株を持ち続けるスタイルです。
・買った株の値段が上がったら売って利益
・値段が下がったら売ったときに損失
借金をしていないので、失うのは自分が出したお金までというのがポイントです。

④ 信用取引(しんようとりひき)

証券会社からお金や株を借りて大きな取引をする方法
自分の資金以上の取引ができる代わりに、損したときも大きくなりやすいのが特徴です。

  • 少ない元手で大きな利益を狙える
  • そのぶん損失も大きくなりやすい
  • 最悪の場合、預けたお金以上にマイナスになることも

投資初心者のうちは、信用取引には手を出さず「現物取引だけ」で十分だと思っておいてOKです。

⑤ 空売り(からうり)

株を持っていないのに、先に「売り」から入る取引のこと。
「株価が下がる」と予想するときに使います。

  1. 証券会社から株を借りて、今の値段で売る
  2. あとで株価が下がったときに買い戻す
  3. 高く売って安く買い戻せれば、その差額が利益

ただし、株価が上がってしまうと損失がどこまでも大きくなる可能性があります。
これも信用取引の一種なので、初心者がいきなりやるものではないと覚えておくと安心です。


3. 注文方法の基本用語

⑥ 成行注文(なりゆきちゅうもん)

「いくらでもいいから、とにかく今すぐ買いたい(売りたい)」という注文方法。
値段よりもスピードを優先します。

  • すぐ約定(取引成立)しやすい
  • 思ったより高い値段で買ってしまう/安く売ってしまうこともある

⑦ 指値注文(さしねちゅうもん)

「○○円になったら買う(売る)」と、値段を指定する注文方法。
自分が決めた価格で売買したいときに使います。

  • 希望の値段で取引できる
  • その値段まで来なければ、いつまでも約定しない

初心者のうちは、基本は指値注文で落ち着いて買う、どうしても今すぐ欲しいときだけ成行…くらいのイメージでOKです。


4. 投資信託・インデックス投資まわりの用語

⑧ 投資信託(とうししんたく)

投資家から集めたお金をまとめて、プロがいろいろな株や債券に分散して運用してくれる商品
1つ買うだけで、たくさんの銘柄に少しずつ分散投資できるのがメリットです。

⑨ インデックスファンド

投資信託の一種で、特定の指数(日経平均やS&P500など)と同じ動きを目指すファンドのこと。
「日本株全体にまとめて投資」「アメリカの代表的な500社にまとめて投資」みたいなイメージです。

  • 手数料が安いものが多い
  • 長期でコツコツ積み立てるのに向いている

⑩ アクティブファンド

こちらも投資信託ですが、指数を上回る成績を目指して、運用者が銘柄を選んで売買するタイプ
インデックスより高いリターンを狙う代わりに、手数料は少し高めなことが多いです。


5. NISA・積立に関する用語

⑪ NISA(ニーサ)

投資で出た利益や配当に税金がかからなくなる制度
通常は利益に約20%の税金がかかりますが、NISA口座での運用分は一定額まで非課税になります。

「投資の税金がよくわからない…」という初心者でも、まずはNISAから始める人が多いです。

⑫ 積立投資・ドルコスト平均法

毎月一定額ずつ、コツコツと同じ商品を買い続ける投資方法のこと。
値段が高いときは少なく、安いときはたくさん買うことになるので、長期でならすと平均買付単価が落ち着きやすいのが特徴です。

「タイミングを完璧に当てるのはムリなので、時間を分けてコツコツ買う」という考え方ですね。


6. 利益・損失まわりの用語

⑬ 含み益・含み損

まだ売っていない状態で、今売ったらどのくらいプラス(マイナス)かを表す言葉です。

  • 含み益:今の価格で売ったら利益になる状態
  • 含み損:今の価格で売ったら損失になる状態

含み益・含み損のうちは、まだ「確定」していないこともセットで覚えておくと◎。

⑭ 利確・損切り

利確(りかく):利益が出ているポジションを売って、利益を確定させること。
損切り(そんぎり):これ以上は危ないと判断して、損失が出ていても売って確定させること。

初心者がやりがちなのは、「含み益はすぐに利確」「含み損はいつまでも放置」
あらかじめ「ここまで下がったら売る」ラインを決めておくと、メンタルが少し楽になります。


7. 投資初心者がまずやること3ステップ

投資初心者の3ステップ

  1. 生活防衛資金と余剰資金を分ける
  2. NISA口座を開設する
  3. インデックスファンドの積立を少額ではじめてみる

STEP1:生活防衛資金を確保する

まずは、最低でも数ヶ月分の生活費は現金でキープしておきます。
そのうえで、当面使わない余剰資金だけを投資に回すのが基本です。

STEP2:証券口座+NISA口座をつくる

楽天証券・SBI証券などのネット証券で、証券口座とあわせてNISA口座も申し込むのが定番ルート。
スマホだけで完結することがほとんどなので、休日にサクッと申請しておきましょう。

STEP3:インデックスファンドを少額から積み立てる

いきなり個別株に全ツッパではなく、全世界株や米国株のインデックスファンドを月1〜2万円くらいから積み立てるところからスタートする人が多いです。
徐々に慣れてきたら、自分で個別株を調べてみる・投資金額を増やすなど、ステップアップしていけばOK。


8. まとめ|用語がわかると、投資の「怖さ」は少しずつ減っていく

株や投資の世界は、最初はカタカナと専門用語だらけで「こわい世界」に見えがちです。
でも、ひとつひとつ言葉の意味がわかってくると、「何をしているのか」「どこがリスクなのか」が見えるようになってきます。

  • まずは現物取引とインデックス投資を中心に
  • 信用取引・空売りなどは、仕組みだけ理解しておいて手は出さない
  • NISAや積立投資をうまく使って、長期でコツコツ続ける

このあたりを意識しておけば、投資初心者でも変な失敗をしにくくなります
これから株やNISAについて深掘りしていきたい人は、自分のペースで少しずつ勉強を続けていきましょう。

※繰り返しになりますが、この記事は特定の商品をすすめるものではありません。
投資を始めるときは、必ず最新の制度や商品の情報を自分でも確認し、「自己責任」で判断してくださいね。

ABOUT ME
YAMADA
YAMADA
金融会社員|コツコツ資産形成ブロガー
都内の金融会社で働く会社員です。 普段は投資信託やNISAなどの事務・バックオフィス業務に携わりつつ、自分でも新NISAやインデックス投資でコツコツ資産形成中。 このブログ「コツコツマネーLabo」では、 「最初の1万円の使い方」「投資初心者向けの基本用語」「副業や節税のリアル」など、自分が実際に学んでよかったお金の知識をわかりやすく発信しています。
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