【第二弾】まず覚えたい投資用語15選|空売り・ナンピン・レバレッジをやさしく解説

「株に興味はあるけど、用語がむずかしすぎて頭に入ってこない…」
そんな投資初心者向けに、最低限ここだけ押さえておけばOKな株用語をまとめました。
第1弾では「これから投資を始める人が最初にやること」を整理したので、
今回はその第2弾として『用語編』です。
本記事では、空売り・レバレッジ・ロスカットといった少し難しそうな言葉も、
できるだけ生活のイメージに置き換えて解説していきます。
この記事でわかること
- 株取引でよく出てくる基本用語
- 初心者が注意したい「ハイリスク系」の言葉
- ニュースでよく見る投資ワードのざっくりした意味
- 今の段階ではまだ手を出さなくていいもの
※注意:この記事は勉強用の解説であり、特定の銘柄や投資方法をおすすめするものではありません。
投資判断は必ずご自身の責任でお願いします。
1. 注文のときによく出てくる基本用語
① 成行注文(なりゆきちゅうもん)
「いくらでもいいから、とにかく今すぐ買う・売る」注文のこと。
値段よりもスピードを優先したいときに使います。
メリットは約定(やくじょう=売買成立)しやすいこと。
一方で、思ったより高い値段で買ってしまう/安く売ってしまうこともあります。
② 指値注文(さしねちゅうもん)
「この値段になったら買う(売る)」と価格を指定する注文です。
たとえば「1,000円以下になったら買う」「1,200円以上になったら売る」といった感じ。
自分で値段を決められる反面、その価格にならないと約定しない可能性があります。
③ 約定(やくじょう)
注文が実際に市場でマッチして、売買が成立すること。
アプリの画面で「約定済み」と出ていたら、取引が完了した合図です。
④ ロスカット(損切り)
損失が大きくなる前に、あえて損を確定させてポジションを閉じること。
「これ以上は耐えられない」というラインを決めておくイメージです。
初心者ほど、「どこまで下がったら一度売るか」ルールを決めておくと、感情で振り回されにくくなります。
2. リスクがグッと上がる用語たち
ここからの言葉は、うまく使えば利益チャンスも増えるけど、損失も大きくなりやすいエリアです。
初心者のうちは「意味だけ知っておく」「無理に手を出さない」くらいの距離感が◎。
⑤ レバレッジ
少ない元手で、大きな金額を動かせる仕組みのこと。
「てこ」のイメージで、レバレッジ3倍なら、1万円で3万円分の取引をしている感覚です。
値動きのプラスもマイナスも3倍になるので、
短期間で大きく増える可能性もあれば、一気に大きく減るリスクもあると理解しておきましょう。
⑥ 信用取引(しんようとりひき)
証券会社からお金や株を借りて行う取引のこと。
自分の手持ち資金以上の取引ができるぶん、レバレッジがかかる仕組みです。
追証(おいしょう:追加で入金が必要になる状況)など、
現物取引にはないリスクも多いので、初心者のうちは手を出さないでOKです。
⑦ 空売り(からうり)
「今は持っていない株を、先に売ってからあとで買い戻す」取引のこと。
株価が下がれば利益が出るので、「下げ相場で儲けを狙う」ための手段として使われます。
ただし、空売りは
- 株価が上がると損失が出る
- 理論上、株価は無限に上がる可能性がある(=損失が大きくなりうる)
- 貸株料などのコストがかかる
といった理由から、上級者向けと考えたほうが無難です。
3. 「どうやって稼ぐの?」に関わる用語
⑧ キャピタルゲイン
安く買って、高く売ることで得られる利益のこと。
株価1000円で買って、1500円で売れば、1株あたり500円のキャピタルゲインです。
⑨ インカムゲイン
株を持っている間にもらえるお金のこと。
代表的なのが配当金で、長期保有して少しずつ受け取るスタイルです。
⑩ 配当金・配当利回り
配当金:企業が利益の一部を、株主に現金で還元してくれるもの。
配当利回り:株価に対して、年間でどれくらいの割合の配当をもらえるかを示す数字です。
例)株価1,000円で年間配当40円なら、配当利回りは4%。
ただし、「利回りが高い=必ずお得」ではなく、
業績が悪化して株価が下がっているケースもあるので要注意です。
4. 商品選びでよく見る投資スタイルの用語
⑪ インデックス投資
日経平均やS&P500など、『指数(インデックス)』に連動する商品に投資するスタイル。
たくさんの銘柄に分散されているので、1社の業績に振り回されにくいのが特徴です。
⑫ アクティブ投資
インデックスよりも高い成績を狙うファンドや、自分で銘柄を選んでいくスタイル。
うまくいけばインデックスより高いリターンも狙えますが、手数料が高かったり、成績に差が出やすい点には注意です。
⑬ ETF(上場投資信託)
証券取引所に上場している投資信託のこと。
株と同じようにリアルタイムの価格で売買できる投資信託というイメージです。
インデックス投資×ETFという組み合わせは、世界中の投資家が使っている王道スタイルのひとつです。
5. 「名前は知っておく」くらいでOKな用語
最後に、初心者のうちは意味だけふわっと知っておけばOKなワードも軽く触れておきます。
⑭ デリバティブ
先物やオプションなど、値動きに連動して価格が決まる金融商品の総称。
プロの世界でも使いこなすのが難しい分野なので、初心者は触らなくて大丈夫です。
⑮ オプション取引
「将来、あらかじめ決めた値段で買う/売る権利」を売買する取引。
保険のようにリスクを抑える使い方もできますが、仕組みが複雑で、ハイリスクな戦略も多い世界です。
正直なところ、普通の個人投資家は一生使わなくても困らないので、
「そんな言葉もあるんだ」くらいでスルーしてOKです。
6. まとめ|まずは「意味をざっくり理解する」ところから
株の世界は、カタカナと専門用語だらけで最初は拒否反応が出がちですが、
1つずつ意味を知っていくと、ニュースや解説の理解度が一気に上がります。
- 成行・指値・約定・ロスカット → 取引の基本のキ
- レバレッジ・信用取引・空売り → リスク高め。意味だけ知っておく
- キャピタルゲイン・配当金・配当利回り → どこでお金が増えるのかのイメージ
- インデックス投資・ETF → 世界中で使われる王道の考え方
いきなり全部覚えようとせず、気になる言葉から1つずつ理解していくだけでOKです。
次の記事では、「初心者が最初の1万円をどう投資するか?」の具体例や、
銘柄選びの考え方もまとめていく予定です。
焦らず、一緒に投資の基礎を固めていきましょう。






