【シミュレーション】積立NISAでいくらになる?月1万~5万円×年利3~5%で将来の金額を計算してみた

「積立NISAでコツコツ投資すれば増えるらしいけど、実際いくらになるのかイメージできない…」
そんな人向けに、この記事では
- 月1万・3万・5万円を
- 年利3%・5%で
- 10年・20年・30年積み立てたら、将来いくらになるのか
というシミュレーションをまとめました。
- 積立NISAは「金額×年数」で未来がほぼ決まる(=時間を味方につけるゲーム)
- 同じ月1万円でも、10年と30年で伸び方が別モノ
- 年利3〜5%は“平均の目安”で、毎年キレイに増えるわけではない
- まずは月1万円でもOK。生活防衛資金は別で確保して、あとから増額するのが現実的
あわせて、
- 新NISAの「つみたて投資枠」(旧・積立NISA)の上限
- 複利のイメージ
- 目標金額から逆算して「月いくら積み立てるか」を考えるコツ
も、初心者向けに分かりやすく整理していきます。
※本記事は特定の商品をすすめるものではなく、あくまで一般的なシミュレーションです。投資は元本割れのリスクがあり、最終的な判断は自己責任でお願いします。
そもそも積立NISA(新NISAのつみたて投資枠)って?ざっくりおさらい
2024年からの新NISAでは、
- つみたて投資枠:年間120万円(=月10万円)までの積立専用枠
- 成長投資枠:年間240万円までの一括・積立投資枠
- つみたて投資枠+成長投資枠=年間最大360万円まで非課税
- 生涯の非課税保有限度額は合計1,800万円
というルールになっています(旧つみたてNISAよりかなり拡大)。
この記事で言う「積立NISA」は、新NISAのつみたて投資枠を使って、インデックスファンドなどを毎月コツコツ買っていくイメージだと思ってください。
シミュレーションの前提条件
今回のシミュレーション条件はシンプルに、次のように置いています。
- 利回り:年3%(やや保守的)と年5%(少し攻め気味)
- つみたて額:月1万・3万・5万円
- つみたて期間:10年・20年・30年
- 手数料・税金は考慮せず、あくまでイメージ
実際の運用では、
- 毎年きれいに3%・5%になるわけではない(マイナスの年も普通にある)
- 投資信託の信託報酬(手数料)もかかる
ので、「こんなイメージで増えていくんだな」という感覚をつかむための目安として見てもらえればOKです。
- 「利回り」より先に見るべきは、まず積立額と期間
- 月1万→3万→5万の順に、伸び方が加速していく
- 迷ったら「まず月1万円」→慣れたら増額、が一番続く
シミュレーション① 月1万円を積み立てた場合
まずは月1万円(年間12万円)をコツコツ積み立てた場合です。
| 期間 | 元本合計 | 年3%で運用した場合 | 年5%で運用した場合 |
|---|---|---|---|
| 10年 | 約120万円 | 約140万円 | 約160万円 |
| 20年 | 約240万円 | 約330万円 | 約410万円 |
| 30年 | 約360万円 | 約580万円 | 約830万円 |
元本360万円に対して、年5%で30年積み立てると約830万円。
「月1万円でも、時間をかけると差がついてくる」ことが分かります。
- 月1万円は“習慣化”の最強ライン(まずは続ける)
- 伸びを実感しやすいのは20年以降(前半は地味でもOK)
シミュレーション② 月3万円を積み立てた場合
次は月3万円(年間36万円)の場合。
| 期間 | 元本合計 | 年3%で運用した場合 | 年5%で運用した場合 |
|---|---|---|---|
| 10年 | 約360万円 | 約420万円 | 約470万円 |
| 20年 | 約720万円 | 約980万円 | 約1,230万円 |
| 30年 | 約1,080万円 | 約1,750万円 | 約2,500万円 |
月3万円を年5%で30年積み立てると、元本1,080万円が約2,500万円に。
老後資金の“柱”になるレベルの金額が見えてきます。
- 月3万円は、「家計を壊さずに増やす」のバランスが取りやすい
- 家計に余裕が出たら、年1回の増額でじわっと強くなる
シミュレーション③ 月5万円を積み立てた場合
最後は月5万円(年間60万円)。新NISAのつみたて投資枠の上限(月10万円)のちょうど半分くらいです。
| 期間 | 元本合計 | 年3%で運用した場合 | 年5%で運用した場合 |
|---|---|---|---|
| 10年 | 約600万円 | 約700万円 | 約780万円 |
| 20年 | 約1,200万円 | 約1,640万円 | 約2,060万円 |
| 30年 | 約1,800万円 | 約2,910万円 | 約4,160万円 |
月5万円を年5%で30年続けると、元本1,800万円が約4,000万円オーバー。
これくらい積み立てられると、投資だけでかなり大きな資産が狙えるイメージになります。
なお、つみたて投資枠だけを使う場合、非課税で投資できる上限1,800万円=「月5万円×30年」という組み合わせでちょうど枠いっぱいになります。
目標額から「月いくら積み立てるか」をざっくり逆算するコツ
ここまでのイメージを踏まえて、目標額から逆算する考え方もざっくりまとめておきます。
- 老後までに2,000万〜3,000万円くらい欲しい
→ 月3万〜5万円を年3〜5%で30年間続けるイメージ - 老後資金+教育費などで5,000万円以上を見据えたい
→ 夫婦でそれぞれ月3万+3万など、世帯全体で月6万〜10万円を投資に回すイメージ - 「今できる額」でスタート→「収入が上がったら増額」でOK
もちろん、「今はいきなり月3万も無理」という人も多いはずなので、
- まずは月1万円からスタートする
- 毎年1万円ずつ積立額を増やしていく
といった「あとからギアを上げていく作戦」でもOKです。
積立NISAシミュレーションを見るときの注意点
最後に、シミュレーションと現実のギャップで勘違いしがちなポイントも整理しておきます。
① 年3〜5%はあくまで“平均イメージ”
実際のインデックス投資では、
- 大きくマイナスになる年
- 大きくプラスになる年
が混ざり合って、長い目で見たときの平均が3〜5%に落ち着くかもしれない、というイメージです。
なので、「10年後に必ず○○万円になる」わけではないことは必ず覚えておきましょう。
② 生活防衛資金は別で確保しておく
いくらシミュレーションが魅力的でも、
- 生活費半年〜1年分くらいの現金
は、投資とは別にキープしておくのが基本です。
生活防衛資金がないまま全力投資をすると、
「お金が必要なタイミングで暴落 → 安値で売るしかない」という最悪パターンになりかねません。
③ 商品選び・分散投資も超重要
同じ「年5%を狙う」と言っても、
- 個別株に集中投資
- 世界株インデックスに広く分散投資
ではリスクが全く違います。
積立NISAを使うなら、長期・分散・低コストをキーワードに、
自分のリスク許容度に合った商品を選ぶことが大事です。
まとめ|積立NISAは「時間を味方につけるゲーム」
- 月1万円でも30年続ければ、年3〜5%で約580万〜830万円のイメージ
- 月3万円なら、30年で約1,750万〜2,500万円と“老後資金の柱”レベル
- 月5万円を30年なら、元本1,800万円が約2,910万〜4,160万円のイメージ
- 大事なのは「完璧な利回り」より「継続」と「増額できる仕組み」
もちろん、これはあくまで机上の計算であり、実際の相場は上下に大きくブレます。
それでも、
- 毎月の積立額
- 運用年数
- 想定する平均利回り
を変えることで、「自分が目指す将来の姿」から逆算した積立プランは作れるようになります。
まずは月1万円でもOKなので、
- 生活防衛資金をキープしつつ
- 新NISAのつみたて投資枠を活用して
- 「時間を味方につけるゲーム」に参加する
ところから始めてみるのが、堅実で再現性の高い第一歩です。
※本記事は将来の成果を保証するものではありません。具体的な金融商品の選び方や、あなたの状況に合った投資方針については、金融機関や専門家のアドバイスも参考にしながら慎重に判断してください。






